応急仮設住宅の建設状況など

平成28年台風10号災害

発生日

2016年9月26日

建設地区・戸数

岩手県岩泉町岩泉地区

  • ①中野仮設団地 42戸
  • ②志田仮設団地 23戸
  • ③中家仮設団地 16戸

小川地区

  • ④滝の上仮設団地 26戸
  • ⑤稲荷仮設団地 20戸

安家地区

  • ⑥日蔭仮設団地 9戸
  • ⑦日蔭第2仮設団地 25戸

小本地区

  • ⑧下中里仮設団地 10戸

  • 外観01

  • 外観02

  • 玄関風除室、玄関踏段・手摺

  • エアコン室外機

  • 追い焚き機能付き給湯器

  • 窓インナーサッシ

  • 居室(居間)

災害対応経緯・応急仮設住宅の特徴

8月21日(日)に四国の南海上で発生した台風第10号は、26日(金)には発達しながら北上し、30日朝には関東地方に接近、30日17時半頃、暴風域を伴ったまま岩手県大船渡市付近に上陸した。岩手県では、29日から30日にかけて沿岸北部・沿岸南部を中心に雨が降り続いた。岩泉町では、広範囲で土石流や土砂崩れによる大量の土砂や樹木が川に流れ込むなど多くの人的・物的被害が発生した。

9月26日に岩手県から応急仮設住宅の建設要請が、本協会に入り応急仮設住宅の建設に向けた協議を開始した。10月6日に、岩泉地区中野仮設団地42戸をまず着手し12月21日までに8団地171戸の応急仮設住宅の建設を行なった。

応急仮設住宅の特別仕様は、下記の通りである

○基礎 組立ハウス:鋼製基礎(ベースコンクリート+H鋼)
ユニットハウス:コンクリートブロック300角

○寒さ対策
玄関鋼製風除室の設置、床パネル断熱材充填、住戸外周部内壁ふかし壁断熱材充填、天井断熱材増量、窓二重サッシの取り付け、給排水衛生設備器具の寒冷地仕様、外部給水、給湯管の保温および凍結防止用ヒーター設置(床下共)浄化槽の埋設(半地下埋め込み方式)、寒冷地仕様の受水槽の設置および外部給水管の凍結防止

○積雪対策
玄関踏み段の防滑シート貼、水抜栓の遠隔操作:ハンドル式の設置、量水器の隔測表示器の設置、TVアンテナの建物妻側設置、エアコン室外機架台

○防湿対策
床パネル上部ポリエチレンフィルム貼、小屋裏換気扇の設置、床下換気扇の設置

○居住環境の向上
追い焚き機能付給湯器の設置(20号)、世帯間間仕切りの遮音性能の向上、居間掃き出し窓の設置、窓庇の設置(居室)押入れ枕棚の設置、居室のたたみ敷き(1室/1戸)、物置の設置、居室吸気口の設置、隣棟間隔4.5M、住戸間通路のアスファルト舗装